札所33番 延命山 菊水寺

春や夏 冬もさかりの 菊水寺
秋のながめに おくる歳月

赤平川に沿った田んぼの間の道を行くと道端に石標があり、そこから参道がのびている。
参道をすすむと「正大悲閣」の額を掲げた入母屋造りの本堂が見えてくる。
かつては、現在の地より少し離れたところに境内があり、庭に「菊水の井」という名井があったことから寺名になったという。
本尊の聖観世音は、一木造りの立像で藤原時代の作。
別に本尊を模した聖観世音の立像があり、室町時代の作といわれる。

子がえしと孝行和讃の大きな絵図

本堂の土間には、『子がえし』と『孝行和讃』の絵図が掲げられている。
『子がえしの絵図』は、江戸時代の頃盛んであった間引きを諌めたもので、わが子を圧殺する女の絵が描かれている。
「それにんげんと生れては、まづ孝行のみちをしれ」ではじまる『孝行和讃』は、「民間童蒙」の名の通り、お寺で読み書きを教えた時に教科書の役割を果たしたもので「親孝行いろは歌留多」ではないか、とご住職が説明されている。

長福寺と菊水寺

参道の入り口の寺標には正面には「大桜山長福寺」、側面には「延命山菊水寺」と彫られている。
かつて小坂下と呼ばれた地にあった菊水寺を、別当として管理していたのが長福寺であった。
永禄十二年(1569年)の信玄焼きによって菊水寺が灰燼に帰したため、本尊が長福寺に移されたといわれている。

令和5年10月11日(水)~
札所33番へ 工事に伴うバス迂回ルート運行経路について

秩父吉田線は、吉田橋の架け替え工事に伴い、2023年10月11日(水)より迂回運行経路を利用した路線の新設および【椋神社】バス停の新設を行います。

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 基 本 情 報
本 尊 聖観世音菩薩
宗 派 曹洞宗
御詠歌 春や夏 冬もさかりの 菊水寺
秋のながめに おくる歳月
長享番付 第17番 小坂下
住 所 〒369-1503 埼玉県秩父市下吉田1104
電 話 0494-77-0233
website  

 

駐車場

普通車:〇
マイクロバス:〇
大型バス:〇

アクセス

●バス
西武秩父駅から 西武観光バス「小鹿野車庫・栗尾行」泉田下車 徒歩35分
●三十二番から
徒歩100分(7km)

地図  札所三十二番~三十三番菊水寺の地図

みどころ

・『子がえし』『孝行和讃』の絵馬
・松尾芭蕉の句碑

ご利益

・安産祈願

ご縁日(行事)

 

御守り

・安産祈願
・病気平癒
・健康祈願

花ごよみ

・桜(4月初旬)