志賀坂峠に通じる国道299号線を進むと特異な山容の両神山が近づいてくる。
栗尾のバス停から右に入り、道なりに進むと徒歩約45分で札所三十一番観音院の山門に着く。
日本一の大きさを誇る石造りの仁王様が力強く大地を踏みしめる山門をくぐると、約三百段の石段が目の前に迫る。
境内には「爪彫りの磨崖仏」といわれる千躰仏があり、また、奥の院へ向かう途中の岩窟にも石仏があり、全山で十万八千体の石仏があるといわれている。
山内には胎内くぐり、鎖場、展望台などの見所があり、秩父札所寺院の中では、やや体力が必要とされる。