御詠歌 願わくは 般若の舟に のりをえむ いかなる罪も 浮かぶとぞきく
秩父札所唯一の鐘楼門(仁王門)には「般若山」の立派な扁額が掲げられ、
上階は大きな梵鐘が掛けられている。
仁王門をくぐり石段を上がると本堂があり、
さらに歩を進めて、岩を削った石段を登ると観音堂がある。
舞台造りの観音堂は宝永4年(1707年)に建立された。
岩船山の頂上には奥の院があり、
ここからの眺めは辛い分だけ登った価値がある見晴らしだ。
*拝観料(環境整備費)について
秋海棠(シュウカイドウ)が見頃の時期と、
「観音堂」「奥の院」にあがられる方で納経をされない方は
300円の拝観料(環境整備費)が必要となる。

舞台造りの観音堂
本堂を過ぎて、『秩父の苔寺』ともいわれる苔むした境内を歩き、
岩を削った石段をさらに登ると、
風化でできた岩窟の下にある舞台造りの観音堂に着く。
観音堂は、宝永4年(1707年)の建立で、
行基菩薩作と伝えられる本尊の聖観世音菩薩が安置されている。
お船観音(奥の院)
通称「お船観音」といわれる奥の院は、
観音堂から山道をこえ岩壁を登り、鎖場を這い上がった全長200mの巨岩「お船岩」にある。
奥の院には、観音像(お船観音)と大日如来像が安置されており、
ここからの眺望は、秩父札所随一とも言われる。
奥の院まではかなりの気力と体力を要する(往復約1時間)が、
本堂前にある「奥の院遥拝所(足型)」から岩上の観音様を拝することができる。