御詠歌  尋ね入り むすぶ清水の 岩井堂 心の垢を すすがぬはなし

観音堂(岩井堂)へは、円融寺の本堂(納経所)から山伝いの道を歩き
昭和電工の敷地内を通り、琴平神社の石碑の脇を進む。
さらに300余段の石段を登らなけらばならないが、
石段は苔がついていたり、壊れている部分があるので足元に注意したい。
登りきると江戸中期の建築といわれる舞台造りの観音堂が迎えてくれる。
ここから琴平ハイキングコースをたどり、護国観音を経由して札所二十七番へ向かうこともできる。

懸崖造りの観音堂『岩井堂』

円融寺から昭和電工の敷地を通り、
杉木立の中の山道を行くと300段ほどの苔むした石段の前に出る。
観音堂はこの石段の上にある。
目の前に武甲山が迫る尾根上の岩場に、舞台のように建てられている。
岩井堂は江戸中期の優れた建築で、三間四面に、回廊をまわし、唐戸をつけた姿は、
大屋根を支えながらも一見軽々と岩場の斜面に立っているような感じをうける。

「景清牢破り」の扁額

烏山石燕作「景清牢破り」の扁額(埼玉県文化財指定)は、
明和元年(1764年)に江戸の護国寺でおこなわれた秩父三十四観音総出開帳の際に奉納されたもの。