御詠歌 水上は いづくなるらん 岩谷堂 朝日もくなく 夕日かがやく
仁王門の先にみえる観音堂は三間四面で、堂内には宮殿形の厨子に本尊聖観音が納められている。
ご本尊は一木造りの立像で、室町時代の作という。
秩父観音霊場草創の話として、
西国札所二十七番 書写山圓教寺を開いた性空上人が従者を従え秩父札所を巡った時、
夢で閻魔大王に遭い、石の通行手形を授けられた、と伝えられている。
その手形を御手判(おてはん)といい、
これを携えていれば閻魔の庁も無事に通れると信じられている。
この『御手判石』と伝えられるものが当寺にあることから、別名『御手判寺』ともよばれる。

御手判の刷り物
納経の際に希望すれば、『御手判』の刷り物を頂戴することができる。
御手判とは、「閻魔大王」から授かった御手判石を版刷りしたもので、
あの世へ無事にいける通行手形だといわれている。
弁天池
観音堂の背後は土堤になっていて、土堤の向こうは弁天池である。
池に沿って行くと、竹林の中に本堂や弁天堂などがあり、ここから眺める武甲山の風景は素晴らしい。