秩父札所三十三番 菊水寺


延命山(えんめいさん) 菊水寺(きくすいじ)
本尊:聖観世音菩薩 宗派:曹洞宗

 

赤平川に沿った田んぼの間の道を行くと道端に石標があり、そこから参道がのびている。参道をすすむと「正大悲閣」の額を掲げた入母屋造りの本堂が見えてくる。
寺の庭に「菊水の井」という名井があったことから寺名になったという。
本尊の聖観世音は、一木造り一材ほどの立像で藤原時代の作。別に本尊を模した聖観世音の立像があり、室町時代の作といわれる。

住所:埼玉県秩父市下吉田1104
電話:0494-77-0233

 

子がえしと孝行和讃の大きな絵図

本堂の左右の欄間には「子がえし」と「孝行和讃」の絵図が掲げられている。「子がえしのえず」は、江戸時代の頃盛んであった間引きをいさめたもので、わが子を圧殺する女の絵が描かれている。
「それにんげんと生れては、まづ孝行のみちをしれ」ではじまる「孝行和讃」は、「民間童蒙」の名の通り、お寺で読み書きを教えたときの教科書の役割を果たしたもので、「親孝行いろは歌留多」ではないとご住職が説明されている。

長福寺と菊水寺

参道の入り口の寺標には正面には「大桜山長福寺」とあり、その側面には「延命山菊水寺」と彫られている。かつて小坂下と呼ばれた土地にあった菊水寺を管理していた別当が長福寺であった。
永禄十二年(1569年)の信玄焼きによって、本尊が長福寺に移されたといわれている。

札所三十三番への行き方

西武鉄道・西武秩父駅から西武観光バス「小鹿野車庫・栗尾ゆき」バス30分、泉田下車、徒歩35分。松井田からは徒歩40分。三十二番から徒歩約1時間30分。(7km)

駐車場

普通車:可 マイクロバス:可 大型バス:可